新しい街区「ニセコミライ」
ニセコ町の市街地に隣接する9haの敷地で、最大で450人程度が暮らす新しい街区(まち)をつくります。ニセコ町の長年の地域課題であった住宅不足、そして産業を支える人手不足を解消し、地域内の経済循環を強化しながら、気候変動に対応するための省エネと再エネを強力に促進する街区を計画しています。住む人にとって快適な住環境づくりを行い、老若男女が混住し、多様性と対話が生まれるまちづくりを目指していきます。
現代社会のモデルとなるような地域における持続可能なまちづくりのヒントは、町民から出た暮らしの課題。町民の課題に着目し、8つのコンセプトを策定しました。厳しい冬の寒さのニセコでも、最小限の光熱費で部屋の隅々まで暖かく快適な住環境と、除雪の負担を軽減する高品質な集合住宅を提供します。また、街区の中には広大な共有スペースを設計するなど、暮らしにゆとりを育む街区設計が特徴です。2022年から造成工事が段階的に始まり、2023年からは最初の建物であるモクレニセコA棟と集合駐車場の建築工事が開始されました。昨今の社会情勢等も踏まえて、設計変更も行いながら住民の声とニーズに合わせながら、これからもニセコミライを開発してまいります
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ニセコエリア
ニセコミライが位置するニセコ町は、北海道後志管内のほぼ中央に位置し、東には、国立公園羊蹄山、北には国定公園ニセコアンヌプリを始めとしたニセコ連峰がそびえ立ち、まちの中央には一級河川の尻別川が流れます。世界に誇るスノーリゾートが有名ですが、夏季はカヌーやラフティング、ゴルフやトレッキングなどのアクティビティ、豊富な数の泉質を誇る温泉地など自然豊かなエリアです。また、観光以外にも、酪農や米やじゃがいもなどの農業も盛んで、近年では食品関連の企業が進出するなど注目を集めております。
ニセコ町は、住民自治の考え方に則り、全国に先駆けて自治体の憲法とも言える「ニセコ町まちづくり基本条例」が施行され、「情報共有」と「住民参加」を一体としたまちづくりの仕組みが充実しています。こうした取り組みにより、近年では人口が増え続けており、さらに、インターナショナルスクールがあることなどから、教育移住先としても注目を集め、子どもの数が増加傾向にあります。
また、ニセコエリアには、札幌とつながる高速道路が延伸工事中で、新幹線の延伸工事も進行中で、函館〜札幌の中間駅が整備される予定です。開通後は、東京や札幌からの移動が益々便利になることから、将来の発展に期待が高まる注目のエリアです。