暮らしの課題解決から生まれた
新しい街区「ニセコミライ」
ニセコ町の市街地に隣接する9haの敷地で、最大で450人程度が暮らす新しい街区(まち)をつくります。ニセコ町の長年の地域課題であった住宅不足、そして産業を支える人手不足を解消し、地域内の経済循環を強化しながら、気候変動に対応するための省エネと再エネを強力に促進する街区を計画しています。住む人にとって快適な住環境づくりを行い、老若男女が混住し、多様性と対話が生まれるまちづくりを目指していきます。
現代社会のモデルとなるような地域における持続可能なまちづくりのヒントは、町民から出た暮らしの課題。町民の課題に着目し、8つのコンセプトを策定しました。厳しい冬の寒さのニセコでも、最小限の光熱費で部屋の隅々まで暖かく快適な住環境と、除雪の負担を軽減する高品質な集合住宅を提供します。また、街区の中には広大な共有スペースを設計するなど、暮らしにゆとりを育む街区設計が特徴です。2022年から造成工事が段階的に始まり、2023年からは最初の建物であるモクレニセコA棟と集合駐車場の建築工事が開始されました。昨今の社会情勢等も踏まえて、設計変更も行いながら住民の声とニーズに合わせながら、これからもニセコミライを開発してまいります。

ニセコミライ工区配置図
ニセコミライ完成予想図
ニセコミライ 8つのコンセプト

住民の暮らしの課題
本事業を構想するにあたり、2度のアンケート調査とテストマーケティング活動、数多くの住民参加型の説明会を開いています。アンケートでは、過半数を大きく超える方が将来的な住み替えを検討している事実も浮かび上がりました。

- 冬でも暖かく快適な暮らし
- 除雪や庭の手入れなど大変な維持がない
- 光熱費がかからない
アンケート結果に加えて、テストマーケティング、住民説明会、勉強会などでも、同じ傾向が伺えました。それゆえ、8つのコンセプトに加え、これらの町民の声に最大限に配慮していきながら、住民の課題解決のモデルとなるまちづくりをすすめます。
【NISEKO生活モデル地区構築事業における2度のアンケート調査】
1回目:2018年 8月 117世帯回答
2回目:2019年 10月 187世帯回答
ニセコミライ開発スケジュール
高性能住宅の供給により、持続して住み続けられる町へ厳しい冬の寒さのニセコでも、最小限の光熱費負担で、部屋の隅々まで暖かく、快適な住環境を、共益費による除雪などの手入れで済ませられる集合住宅でお届けします。数十センチの分厚い断熱材、高性能なトリプルガラス、シンプルな外観形状によって、快適性と同時に、長寿命と耐久性も追求します。さらに、防火や防音の効果を高めた「木質化マンション」と名付けられた分譲と賃貸の集合住宅は、地域の工務店や職人さんらと連携し、第1,2工区は、2026年頃までに建築してゆきます。2025年以降に着手する第3、4工区については、住民の声とニーズを拾い、柔軟に計画を進化させてゆきます。

ニセコミライ 第一工区
第一工区には、低層の木造集合住宅である木質化マンション(分譲棟)と、同様に木造高性能賃貸住宅、集合駐車場(ソーラーカーポート)、共有広場を予定しています。分譲向けの集合駐車場には屋根がかけられ、屋根の上には太陽光発電のパネルを設置して、蓄電池も備え、住戸や共有部へ発電した電気を供給します。また、電気自動車用の充電スタンドの設置も予定し、住民が利用できるEVシェアカーも導入予定です。全ての建物が集合住宅だからこそ、限られた敷地面積を最大限有効活用することができ、入居者個人の冬の除雪作業や庭の手入れの負担の軽減にも繋がります。

プラン
私たちが提供する分譲住宅は、木質化マンション。従来の木造の弱点であった耐久性や防火性、防音性などの課題を、最先端の技術で解決しています。木が持つ本来の良さを最大に引き出すことで、住む人にとっても、地球にとっても優しい、全く新しい木造集合住宅が誕生します。