INTERVIEWインタビュー
” 歩くこと “
2021.06.22ニセコフットパス協会 会長 |
工藤 達人
取材日:2021.05.01
Photo:佐々木 綾香
ニセコフットパス協会会長の工藤達人(くどう たつんど)さんにお話を伺いました。
工藤さんは、歩くことを通じたニセコの自然の楽しみ方やその魅力を人々に伝えています。「僕、歩くことが好きなんですよね。」そう話す工藤さんからは歩くことを心から楽しんでいるのが伝わってきます。元々体を動かすことが好きで、東海道を徒歩で歩き通したこともあったそうです。
さまざまな道を歩く工藤さん曰く、ニセコは比較的四季のメリハリがはっきりついている地域。それはそこに住んでいないと分からないことであると同時に、そこに住んでいても意識せずに生きていると気づくことができないものです。「秋の夕日がきれい」「見たことのない野草が咲いている」「珍しい鳥がいる」など、自然への意識を持って歩くことでさまざまな気づきを得ることができます。
多くの人がニセコでの暮らしに憧れを抱きますが、それは漠然としたものであったりもします。それならば、ニセコの良さというものをもう少し掘り下げてみたらどうだろう、そう思い工藤さんが仕掛けたのがフットパスの取り組みでした。「そこにある自然は、自ら感じようとしなければ感じられないもの」。フットパスでさまざまな気付きを得ることで、これまで見えていなかったものが見えるようになるかもしれません。見ようとする人には、自然は親切に応えてくれます。
プロフィール
Photo:佐々木 綾香
ニセコフットパス協会 会長
工藤 達人
北海道室蘭市出身。札幌市で自動車ディーラーの営業に携わった後、1981年にニセコ町に移住。ニセコアンヌプリスキー場で「プチペンション ドンキー」をオープン。ペンション経営を行うかたわら、ペンション街の有志メンバーで「ポテト共和国」を設立。町内外のさまざまな人たちと協力しながら、ペンション街をはじめとしたニセコ町の魅力発掘・発信に尽力。現在はニセコフットパス協会の会長を務め、歩くことを通じたニセコの自然の楽しみ方やその魅力を人々に伝えている。
文責:佐々木 綾香