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建築士・シュムさんに伺うニセコミライの魅力 ―都会から農ある暮らしへ―
2025.08.07 | 暮らし
ニセコミライでは、今年の始めに新たな賃貸棟・分譲棟への入居が始まり、町内会やイベント、シェア畑など、住民同士の交流が活発になっています。今回は、その住民のひとりである建築士・シュムさんに、ニセコミライでの暮らしについて伺いました。
移住のきっかけとこれまでの暮らし
シュムさん:出身は香港で、大学では建築を専攻しました。その後、東京の大学院に進学し、建築士としてのキャリアを積んできました。ニセコエリアに移住したのは2年前で、倶知安町の市街地に住みました。駅近くの繫華街での生活は便利でしたが、もっと自然に近い環境で、暮らしと仕事のバランスをとりたいと考えるようになり、その時に知ったのが、ニセコミライの取り組みでした。環境に配慮したまちづくりや、未来を見据えたコミュニティのあり方に共感し、移住を決めました。
〖ニセコミライからの眺望。シュムさんと羊蹄山〗
“農ある暮らし”が叶った喜び
住まいの目の前にあるシェア畑でメロンと野菜を育てています。ニセコミライ住民の元農家さんに、教えてもらいながら作業しています。メロン栽培は初めてで、最初は土づくりも水やりも手探りでしたが、4株から16玉も順調に育っていて、収穫がとても楽しみです。
他にもさまざまな野菜を育てており、中でも小松菜は大成功!職場の同僚にもおすそ分けしました。今夏は野菜を買わずに済むかもしれません(笑)このまま自給自足を目指したいです。
東京ではバルコニーでプランター栽培をしていたものの、土や栄養に限りがあり、思うように育てられませんでした。だからこそ、畑で野菜を育てられる今の生活が嬉しいです。草刈りも良い運動になっていて、心地よい汗をかいています
〖手間暇かけて育てているメロン〗
〖畑で元気に育っているトマト〗
自然とつながっていくコミュニティ
ニセコミライの住民の皆さんは親しみやすく、自然に交流が生まれています。オンラインで直ぐに人と繋がれる時代ですが、一緒に畑で野菜を育てることはできません。現地で一緒に行動することで、温かい関係が築けることを実感しています。
また、先日は町の運動会に参加しました。地区チームとして優勝することができ、とても嬉しかったです。普段は関わることのない近隣の子どもたちや住民の方と一緒に楽しむことができ、地域とのつながりを実感しました。近々行われるソフトボール大会にも、今からワクワクしています。
建築士として見た“モクラスニセコA棟”の魅力
私が住んでいるモクラスニセコA棟は、見た目はシンプルながらも高性能で、無駄のない設計が感じられます。木の床材やコットン繊維の壁紙など、賃貸住宅とは思えないほどの上質な仕様で、非常に快適です。
気密・断熱性能も高く、冬でも室内は暖かいです。光熱費は定額となっており、家賃や管理費などを含めた総額で考えると、妥当な金額だと感じています。除雪も㈱ニセコまちが対応してくれるため、豪雪地帯のニセコでも不便なく冬を過ごせました。
換気扇の音や電気スイッチの位置、お風呂の追い焚き機能追加など、アップグレードがあると更に快適だと思います。
〖モクラスニセコA棟〗
これからのニセコミライに期待すること
今後は、さらに人が集まることで、より活気のある暮らしが生まれることを期待しています。働き方や暮らし方の選択肢が広がる中で、ニセコミライが持続可能なまちづくりのモデルとなり得るのではないかと考えています。建築士としても、設計や地域づくりの面で貢献していきたいです。
筆者/上川内:これまでは、㈱ニセコまちスタッフがイベントやシェア畑の運営を行ってきたので、ニセコミライ住民の皆さんによる新しいコミュニティが始まったことがとても嬉しいです。シュムさんがさまざまな活動に前向きに参加されている姿にスタッフも元気をもらっています。
これからのシュムさんと畑のストーリー、そして建築士としての更なるご活躍も楽しみにしています^^
シュムさん:香港出身。1級建築士。スキーヤー。ゴルファー。
東京で約15年間暮らしたのち、ニセコエリアに移住。現在はニセコエリアを拠点に、建築設計・開発計画・サステナブルツーリズムの分野で活動中。冬はスキー、夏は農業や地域イベントにも積極的に関わりながら、四季を楽しむライフスタイルを実践中。