こんにちは!㈱ニセコまちです。
運動公園の管理棟を事務所としてお借りすることになりました!
そこで、エネルギー変革のモデルに挑む株式会社ニセコまちとしては、「断熱・気密改修を実施して、どれだけエネルギー消費を抑えて、快適にできるか!?」に挑戦したいと思っています!
前回は、Ua値(外皮平均熱貫流率)とc値(隙間相当面積)について解説しました。この数値をどちらもバランスよく低減させることが省エネと快適性につながります。
この2つの数値について、現状の管理棟のものを算出(推計)しましたが、これらの数値から、建物の燃費はどのぐらいなの? 改修するとどのぐらい光熱費は抑えられるの? ということは一般にはよくわからないですよね!!
そこで今回は、『エネルギーパス』という建物のエネルギー消費量を評価する計算ソフトで、このままのエネルギー性能だと、どれくらい光熱費がかかるのか推計してみました。
注:このソフトでは建物を「住宅」として利用する場合にどれだけのエネルギーが必要になるか推計するものです。
今回は「事務所」になるので利用方法は異なりますが、建物のエネルギー消費の傾向を把握することはできます。なお、住宅としての利用を前提とはしていますが、お風呂がそもそもないので給湯は除外していますし、エアコンも設置されていなかったので、冷房での消費量もありません。
計算したところ、延床面積で約26坪の小さな事務所ですが、建物のエネルギー性能が高くないので、暖房だけで年間20~30万円を大きく超えます。
さすがに北海道のニセコ町では結構かかりますよね・・・もちろん、今回は住宅ではなく事務所としての利用なので、夜間は使用することがほとんどないので、ここまで暖房費用がかかることはないかもしれません。
それでも、気候温暖化の原因となる灯油を大量に炊いて、ぬくぬくとした事務所にいながら、CO2を減らすべくモデルとなる住宅地の開発を私たちが手掛けるというのは矛盾しています。
ですから、初期には多少のイニシャルコストがかかっても、頑張ってその費用をねん出し、断熱・気密改修の事業を最初に行うことにしました。
ニセコ町皆さんの共有資産であるこの事務所のエネルギー性能を高めて、数年間お借りした後にお返しするということができれば、官民連携の私たちの企業理念にも合致します。
それでは、また次回からも、省エネ改修のお話は続きます!